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野菜を育てるということ

僕にとって、野菜を育てることは生活そのものです。

春夏秋冬、その時季に適した作りやすい自分が食べたい野菜、作ってみたい野菜、あの人に届けたい野菜の種をまきます。

畑はパレットのようで、頭の中に自分の居心地のよい風の流れる畑を、子供たちが遊んでる様子を思い描きながら試行錯誤、その年々の自然を感じながらの作業です。

畑で収穫しながら食べる野菜は香りや風味がとても抜群で、子供も丸かじりで食べています。

家の食卓には旬の野菜が並びます。というか、旬の野菜しか並びません。ナスがたくさん採れているときはナスばかり。毎日おいしく食べています。

でも、一番おいしそうで、元気そうで、格好のいいナスは畑にそのままにしておきます。

種を採るためです。

種をまき、芽を出し、葉をつけ、花が咲き、実を結ぶ。

また来年その種を畑にまき、美味しく元気に育ってほしいから。

 

人に一生があるように、植物の一生も大切にしていきたいのです。

食べて美味しい、そして食べた人のからだが喜ぶ野菜づくりをめざして。

それが野菜の本来あるべき姿だと思うから。

 

 

              

 

 

 

 

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